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2006年05月 アーカイブ

2006年05月01日

認知症対応型デイサービスで見た認知症

認知症対応型デイサービスとは、普通のデイサービスと違い、認知症の介護認定者にもしっかりケアできるよう対応してます。そのため、普通のデイサービスには見られない(受け入れてもらえない)重度の認知症利用者もいます。

私(管理人)はそういうところで働いているので、まず、現場から見た認知症を伝えたいと思います。私が働く認知症対応型デイサービスでは若年性認知症の方はおられませんが、近い方は何名かいます。

近いというのは、年齢のことです。

若年性認知症は64歳以下が該当するので、これに当てはまりませんが、70代の方は数名います。

ある70代の認知症の女性利用者は、見た目が若々しく、一見どこも悪くないように見えます。歩き回りますし、会話の受け答えも普通にできます。体が不自由な方が多いお年寄りの中では浮いた存在です。

しかし、私のことを誰かと勘違いしてます。(もちろん初めて出会ったのはデイサービスです。)間違いを正したところで悲しい想いをさせてしまうので、私はその知り合いに成りきって対応してます。短期記憶に関して障害があるので、ちょっと前のことも忘れてしまいます。

しかし、長期記憶は生きてますので、何回も認知症対応型デイサービスに通ううちに、だんだん施設名や職員や他の利用者の顔は覚えていきます。(この方の認知症は何の病気から来ているかは不明です。)

また、ある認知症男性利用は、脳血管の障害からと思われる認知症でした。(参考資料:認知症の種類

先ほど紹介した女性認知症利用者と同じく、短期記憶に障害があり、覚えることができないようでした。しかし、長期記憶は生きています。私は、その男性からよく植物のことを教えてもらいました。植物のことが好きで、本当に詳しかったです。植物に水を一緒にやったりしました。

その男性が認知症だといえる行動があります。その行動とは、若い頃に回帰してるところです。(参考資料:認知症と脳の仕組みの関係「認知症のパターン」)自分がまだ、地元で働いている気になってます。(現在は地元から離れたところの子供の家に住んでます。)よく送迎の時に、今日は実家に帰るから送ってくれと言われました。それが、毎度なので、うまく話しを合わせて説得して今の家に送ってました。

このように、見た目は普通でも、記憶や見当識に障害があるのが認知症の特徴です。

また、老いていく自分を受け入れられず、その老いとのギャップで認知症になるという説もあろそうです。

認知症に関してうまく説明できないことも多く、奥が深い病気です。

一方、若年性認知症は老いからきてるわけではなく、老人性認知症とまた違う病気ともいえますね。

どちらにせよ、認知症の方々は記憶という大事なものをなくしているので、とても悲しい想いをいているでしょう。(参考資料:認知症の方々の願い

その人たちを笑顔にするのは、周りの「人」なんですね。

孤独な想いをしている若年性認知症の方を対象としているデイサービスも最近ではあるようです。嬉しいことですね。(参考資料:若年・軽度の人が集う認知症デイサービスへ

【私の体験と参考資料により、認知症を少しでも伝えられたら幸いです。】

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