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2006年01月 アーカイブ

2006年01月01日

認知症の方々の願い

認知症を知るうえで、とても大事な言葉があるので、ご紹介します。

カリフォルニア「アルツハイマー患者会」が提唱している私たちの願い!
①どうぞ、私たちのことを我慢して・・・
②どうぞ、私たちに親切にして・・・
③どうぞ、私たちに話しかけて・・・
④どうぞ、私たちの気持ちを考えて・・・
⑤どうぞ、私たちを1人の人間として扱って・・・
⑥どうぞ、私たちの過去を思い出して・・・
⑦どうぞ、私たちを愛して・・・


おそらく、多くの認知症の方々が感じているのでないでしょうか。

とても、考えさせられる言葉ですね。

2006年01月15日

認知症の症状

Q: 認知症の症状にはどのようなものがありますか?


A: 認知症には下図のように中心症状と周辺症状があります。

認知症症状

中心症状には、知能低下(記憶障害)、失見当などがあります。

知能低下(記憶障害)は、少し前のことをすぐに忘れてしまうなどの症状があり、
失見当は、今日がいつなのかわからなかったり、今何処にいるのかわからないなどの症状があります。

これらの症状そのものへの対応は困難です。


一方、周辺症状には、徘徊、妄想、異食、物集めなどがあります。

徘徊: 目的もなく歩き廻る(無断外出)
妄想: ありえないことを固く信じ、訂正できない考えを持つ
異食: なんでも食べてしまう
ろう便: 便をいじる
などなど・・・

これらの症状には、少なからず動機や理由、原因があります。

認知症の方々は過去を振り返ったり、将来を見据えたりというよりも、今現在のみに生きてます。

「後で」や「明日ね」は通用しない。後が、明日が理解できないのです。

だから、場面場面での「演技的なやさしさ対応」が重要になります。


周辺症状への対応例として、
徘徊行為: 
①歩きたくないのに無理に歩いているわけではない。
②原因・理由を探ってみる。
③その原因・理由をつかむ努力をしてみる。
④原因・理由を知るために、その人の過去を知るのも1つの方法。
⑤また、排泄(便秘)・空腹・水分(脱水)・清潔等基本的な欲求の充足を図る。
⑥原因・理由がつかめれば演技でかかわれる。


異食:
①食べたくないのに無理に食べているわけではない。
②飴や消化の良いおやつ(バナナ・プリン・ゼリー等)を代替え的に提供する。
③生命の危険につながる物は、絶対に本人の周辺に置かない。
④異食のある方へは、特に体調の異変を見逃さない。
⑤徘徊と同様に、排泄・空腹・水分・清潔等基本的な欲求の充足を図る。


物集め行為:
①基本的に物を集めていても、見てみないふりをする。
②ただし、危険なもの(刃物など)は別のものを渡して代替えし、回収する。
③物集め行為に関してはあまり過敏にならず対応する。
④危険がない限りは、したい放題を受容する。


妄想・幻覚・幻聴:
①訴えを受容する。
②ただし、もの盗られ妄想に対しては否定も肯定もせず話に付き合いながら、話題をそらす努力をする。
(例えば、財布を盗まれたと訴えた場合、財布にまつわる話題を広げながら会話を待ち、心の安定を図っていく等)
③大切なのは、心を通わせる関わり方(バリデーション)をとっていくことである。


【POINT】共通点は、認知症の方を追い詰めない接し方、支える関わり方です。


以上、1つの例ですが、認知症ケアの基本は、
1: 個別的かかわりの中で、心の安心・安定が得られる関係づくり。
2: ご本人にとって可能な役割づくりをはかる。
3: その人の過去に積極的にお付き合いする。
4: 身体の不調を見逃さない(便秘・脱水・発熱・元気がない・皮膚乾燥等)
5: 当たり前の生活づくり(食事・排泄・入浴等座位での生活支援)